[コメント] 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編(2020/日)
どこからどこへ向かう列車なのか、原作通りとはいえ情報がなく劇中の誰も言及しない。列車への無関心、フェティッシュの欠落、物語を貫く虚無は自分には受け入れ難い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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うまい! うまい! みたいな瞳孔開きっぱなしの煉獄の非人間性の表現と、煉獄の絶命で泣かせようとする作劇は、やはり全然うまくいってないと思う。鬼は妹でも問答無用で殺せと言ってた煉獄が、ボスが生かせと言ったから生かす、と葛藤なく変節しているのはあんまりで、「信用できぬ男」にしか見えない。炭治郎と妹を信じる、と煉獄が心から言うのは死に際だ。煉獄と闘う徒手の鬼の方が、石田彰の格もあってよほど人間くさく見える。
「鬼滅の刃」が漫画もアニメも決して悪くはないものの、なぜこれほど異常にヒットしたのかは自分には全く判らない。まあでも鬼滅でよかった、ヘンなもんが大ヒットしなくてよかったなー、程度のことは思っております。
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