[コメント] フェアウェル(2019/米=中国)
寂寥感、孤独感、そしておばあに教えられたこと。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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数年前、私は用事で故郷へ帰った。子供の頃に住んでいた所へ行く機会があったのだが、そこには別のビルが建っていた。人伝てに聞いていたので知ってはいたが、少し寂しかった。
本編の主人公も中国に帰省すると、そこには高層ビルが建ち並んでいた。タクシーの窓から、主人公は何度も何度もその辺りを振り返った。
主人公は中国の大家族から米へ移住した時は、両親と3人だけだった。両親の不安げな様子が今も心の底に有る。そして今、彼女は米の奨学金審査に落ち将来の見通しも立たないまま、大好きなおばあも亡くそうとしている。寂しい。
おばあからは、色々な言葉で励ましてもらう。悪い気を外へ出す気功のやり方も教えてもらった。主人公はふざけて、真剣には聞いていなかったが。
米に帰る。自分にはもう何も無かった。雑踏の中で、ふと立ち止まる。難しい顔をしながらもおばあを思い出して、主人公は、八ッ!と叫んでみた。
1つの言葉でも、気功の1動作でもよい。自分を一歩前へ踏み出させるキッカケになるものを知っていれば、明日はきっと違ったものになるに違いない。
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