[コメント] 佐々木、イン、マイマイン(2020/日)
映画が始まる前に、役者たちが「決意表明」をした。そういうのはキライなので反発心が湧くが、本気の言葉は聴かねばならないとも思う。その葛藤と苛立ちが、鑑賞中ずっと心の中を支配した。☆3.8点。
佐々木(細川 岳)は居そうな人物だ。自分からハメを外し、迎合しながら強さを主張する。周りの人間によっては馬鹿にされ阻害され、徹底的に苛められる可能性もある。幸運にも佐々木の近くにはクソ人間(苛めっ子)が居なかったのか。そして佐々木には友人が3人も居た。彼らの友情は意外に強力で、俺にはとても羨ましかった。それに佐々木もまた、強かった。本当に馬鹿になるとは優しさであると男なら知っているが、その辛さと厳しさを貫ける奴は多くない。
はっきり言ってダメな奴らだし、大した奴らではない。別に将来凄い事をしそうでもないし、俺の周りにも居たし、俺でもある。でも俺の見てきた連中、俺自身とは、ホンの少し違った奴らなのかも知れない。そこを見逃したくなかった。
暫くして友人に会うと、彼女が居たり子供が居たりする。そういう時、何だかガッカリするし、自分も申し訳無い気持ちになったりする。時間が過去の友情を押しやってしまっているかの様だ。苗村さん(河合優実)は性的関係を否定した。主人公の悠二(藤原季節)もそうだが、性欲が減退した時、男女でも友情が必要になるんじゃ無いか、うまく行く夫婦とうまく行かない夫婦はその辺なのでは無いだろうか、等ともつらつら考えた。
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