[コメント] 三匹の侍(1964/日)
確かに「寄りの画」はテレビ的で「引きの画」は映画的、というのは大雑把には正しい。ならば『裁かるゝジャンヌ』はテレビ的か。ことはそう簡単ではない。本作についてもテレビドラマと見紛う薄っぺらなスタジオ撮影もあれば、「映画の演出」「映画の画」と云わざるを得ない強い画もある。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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三匹三様に面白いキャラクターでうまく描き分けられている。活劇としてのプロット展開は悪くなく、十分に興味を引っ張られる。だが、どうにも中途半端な部分も目立つのだ。例えば女優の扱いは巧くいっていない。桑野みゆきも香山美子も三原葉子も描ききれていない。そしてある意味ヒロインと云っていい木村俊恵の単純さはどうしたものか。もっともこのような周辺の人物をあえて突っ込んで描かずに活劇としてのスピード感を優先させた結果、潔い面白さが出ているとも云えるけれど。
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