2021年新春ヤクザ･オムニバス第２弾。

舘 ひろしの美声が全く組長ではない。14年後、その美声が嗄れ声になっただけで歳月を表現しようとか、幾ら何でも無理が過ぎる。可哀想だが最大のミスキャスト。

柴咲組の寂れ具合の表現が何とも安直。事務所が変に薄暗くて煤けている。ヤクザの発想として金が無くてもあんな風にはしないだろ。或いは、賢治「電灯が、(上を見上げて)切れてますね。(若い衆に)おいコラ、切れとるやんけ換えてこんかいボケ！」若頭中村「いや、…そうじゃねぇんだ。電球は一つ置きにしてんだよ。昨今はどこも節電節電でな…(苦笑) 暗いか？」賢治「いや…」とかしろよ。途中で震災だってあったんだからさ。

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エンドロールで潤んでしまったのだが、それは自らの行ないの為に会えなくなってしまった人に対して。それは矢張り哀しいかな、喜劇に過ぎないのだ。