[コメント] グリード ファストファッション帝国の真実(2019/英)
強欲で悪辣な主人公だが、本当に恐ろしいのは、その男の行いには違法なところがないのに、ということだ。強い者が、よりその強さを積み上げていく、その積み上げられるものはどこからくるのか。
その根源にあるもの、そしてそれがもたらしている現実を考えさせられる。
我々が見たくないものを、あたかも下卑たノゾキ趣味のごとき方法でみせつけられて、いささかの衝撃を覚えた。見たくもない、知りたくもないような話だが、ついつい興味本位で覗いてしまう、そんな映画だった。
そういう主人公を堂々と演じたスティーヴ・クーガンには、敬服する。
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