[コメント] パーフェクト・ケア(2020/米)
痛快と言えば痛快で、胸が悪くなると言えば悪くなる、そんなピカレスクロマンとして十分に楽しめた。
ロザムンド・パイクの、人としてどこか壊れているんじゃないかと思わせるほどの不屈さと、度胸の良さには好感がもてる。特にずぶ濡れで入った深夜のGSストアでの豪胆ぶりは特筆ものでもある。
ただ、いくつかの設定や詰めに甘いところがあるのも感じる。脚本のせいかも知れないのだが、一方で、そこを完璧につめてしまうと、今度はハードでシリアスに振り過ぎて、また違った映画になったかもしれない。
適度にゆるいところが微妙なおかしさを醸し出しているし、それが本作の魅力の一つでもあるから、これはこれでいいのかもなあ。
それにラストのあっけなさは良い。これでバランスをとっているんだろうなあと、小市民である私は思うのだ。
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