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[コメント] ウエスト・サイド・ストーリー(2021/米)

1961年作あっての本作だと思うが、それでも☆5点をつけたい感動に襲われた。☆4.6点。
死ぬまでシネマ

ミュージカルって苦手だなぁ、とは思ってきた。三谷幸喜と同意見で、ヒトが突然歌い出す意味が解らない。ましてや日本人のミュージカルなんて絶対不可能だと思ってきた。(日本のミュージカルに関しては『君も出世ができる』('64)を見て「絶対」は取れたが、基本姿勢は変わらない)

この場合の「ミュージカル」は何なのかと言えば、矢張り『オズの魔法使い』('39/米)であり『雨に唄えば』('52/米)であり、『ウェスト・サイド物語』('61/米)だったのだから、'61年作も最初の印象は必ずしも良くなかったのだと思う。しかし『ウェスト・サイド物語』に関して言えば、劇中曲をかなり聴き込んだし、歌詞も参照してウロ覚えレベルながら歌い込むようになっていた。

その上での本作観賞となると、どうしても…、泣いてしまった。身体が踊り出す、口遊みだす(『This Is It』('09/米)『ボヘミアン・ラプソディ』 ('18/英米)の様に)というより、何でしょう「Maria」「Tonight」は勿論、「America」や「Cool」でさえも、泣いてしまった。なんか知らんがマスクぐしゃぐしゃになってもうた。

楽曲の完成度の高さ、その佳曲数の多さ、超絶ダンスの凄さ、シェークスピアに由来する古典的悲劇の重さ、それに加え今回のウクライナ戦争…。スピルバーグの再映画化による功績が前作を上回らないと☆5点をつけてはいけないのが一般論だとは思うが(私は前作は☆4点)、私は積み重ねとして本作で号泣してしもうたのだから、仕方が無い。

でも自分がマリアだったらアンセル=エルゴードはちょっと無理やからー、☆5点はやめておこう。

(2022.03 ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞)

(評価:★4)

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