[コメント] セックスと嘘とビデオテープ(1989/米)
10年ぶりに見てみたら、10年前から確実に自分が年をとっていたのを感じた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
女性に、他人との関わりを象徴する「セックス」を「ビデオカメラ(テープ)」に向かって告白させたものを見ることが、 性的不能に陥った男にとって、唯一の性的満足感を得るものだった。
一方で、告白した女達は自分のセックス=自己と他人との関わりかたを客観視することによって、 自分がどんな人間なのか、自分が何を求めているのか認識していく。
特に主人公は、自分にはめていた枠をも取り去ることができた。そして逆に男にカメラを向け、 男に他人を自分から遠ざけさせるようになった「嘘」についての告白をさせる。 男からも他人を排する気持ちが抜けていく…
この映画を初めて見た時、無駄のないタイトな演出で、登場人物たちの心境の変化が見る側に伝わってきたことに大いに感じ入ったものだった。
10年経っての感想は…この映画は今でも好きだが、10年前の私はだいぶこの映画に興奮していたので、ちょっと頭でっかちだったかなということだった。(2001年5月9日 ビデオ)
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