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[コメント] ツユクサ(2022/日)

ツユクサは何処にでもある草花。どこにでも居そうな40代の女たちのどこにでも有りそうな男模様を描いた。どこにでもというリアルさ、重さを軽い笑いのオブラートで包んでいる。しかし綻びからリアルな女の顔が見える。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







妙子は不倫相手から、勘違いで知らない男の名を詰問される。ただ一言、「知らない」と言って去る。訳を話せばわかってもらえたかもしれないが、言わなくても分かって欲しかった。遊びの人と分かっていても、そんな二人の仲を期待していたのだ。Tバックショーツのシーンは妙子の気持ちの表れであり、伏線だろう。

子連れで再婚した直子。夫は今度転勤になるという。「どうするの?」と聞くと、「ついて行く。今離れたら、あの人は帰ってこないと思う」と直子は妻ではなく、女の顔を見せる。

そして主人公、芙美。「痛みだけ取ってほしい。そしたら明日から又頑張れるから。」いつもしっかり者の芙美が言うのだ。本作中最高のセリフだろう (当然)。

このセリフは、脚本家(安倍照男)が、そのまんま歯医者で思いついたに違いないと、つまらぬことを考えた。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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