[コメント] ダムネーション/天罰(1988/ハンガリー) - 更新順 (1/1) -
矜持の欠片もなく人妻に復縁迫る男だが内面の葛藤や斟酌など無いようで只管にハードボイルド。不況に喘ぐ炭鉱町の切り取られた景観が研ぎ澄まされて男の虚無を照射する。そして堕ちた男は彷徨う荒地で躊躇いなく野犬と等位となるだろう。凄まじいまでの無情。 (けにろん) | [投票(1)] | |
ファーストカットは貨物用のロープウェイの画面で壮観。カメラがゆっくり引くと、屋内の窓越しに撮ったカットだと分かる。引いた後、横移動して屋内を見せる。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
アート感に満ちたモノクロ映像。視線はたっぷりと時間をかけて情景を凝視し、ゆっくりとゆくりと状況のなかを移動する。ときにアンニュイで俗っぽく、ときに重厚で荘厳な音響。言葉は最小限に留められながら旧約聖書まで持ち出しで描かれるのは卑屈な間男の末路。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |