[コメント] 恋人までの距離〈ディスタンス〉(1995/米)
僕はその場限りの会話でも熱心に自分の意見を伝えて語り合うことが楽しいと感じるが、映画の中でもその雰囲気がよく出ている。あまり現実離れしていないと思った恋物語に、ふと憧れが生れた。(2005.6.19.)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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会話が面白ければ大きな出来事がなくたって楽しい時間を過ごせる。映画でも台詞が面白ければ急展開がなくても面白い映画ができる。ただ、そういった映画を成功させるには徹底的な台詞の練り込みが必要。この映画は脚本の出来がとにかく良かった!
会話中心に何気なく描写されている恋物語だが、それでも十分にロマンティックになる。こういう映画を観ると、過剰演出をする映画の醜さが良くわかる。前後の会話や空気だけで特に音楽で盛り上げなくても、『第三の男』の印象が強いあの観覧車の中で静かにキスをするシーンはすごく素敵に見える。
また、僕はジュリー・デルピーになぜかわからないけれど魅力を感じていたのだが、その理由をイーサン・ホークが台詞で説明してくれてわかったとき、はっとした。「ボッティチェリの天使のよう」。確かに!
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