[コメント] 聖地には蜘蛛が巣を張る(2022/デンマーク=独=スウェーデン=仏)
倒述で明白になっている犯人の心理に対して探偵役の腰が引け方が釣り合わず、誰の視点が話を宰領するのか不明なオフビートはイヤさを増感ではなく緩和する類の喜劇である。法廷物への気負いが逆流し人物たちが倒述の作法に適った振る舞いができないでいる。
法廷で構造化された作者の諧謔は、異常者の紐帯から締め出され泣き言をいう母の凡庸さに憎悪の吐け口を見出すようだ。
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