[コメント] ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023/米)
全編に立ちこめる霧のような感傷はドニーの扮装に由来するノスタルジーにすぎないのか。体のキレが人々から貫録を奪い続け、氷結した時空に成熟を見失った男たちは大階段を上っては転げ落ちる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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破損した時空はモンマルトルの夜明けを合成丸出しにしながら、キアヌの不自然に細い骨相とビル・スカルスガルドのストレスフルな無精髭に肉体的痕跡を残す。芝居が杜映画丸出しのドニーは自己完結のあまり別の宇宙を生きる。この体系の強さが階段ループからキアヌをサルベージする。キアヌの方はオチが死に場所探しだとすれば手の込んだ手続きの意味が解らなくなる。筋の作法に適うドニーの顛末を引き立てるばかりだ。
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