[コメント] 白鍵と黒鍵の間に(2023/日)
年末の盛り場の一夜の出来事。その場を去る者がいるから、そこに入れる者がいる。去る者と入る者の二役を池松壮亮が演じるアイディアが、時空の流れに3年という“厚み”を持たせ場末の袋小路を、かつて誰もが通ったであろう「あの時の逡巡のステージ」に変える。
修行で学ぶのは技術だけではない。次の行き先の存在に気づくことも「その場」での成果なのだ。今は「その場」に留まる地元の顔役(松尾貴史)だって、雇われバンマス(高橋和也)だって、ムショ帰り(森田剛)だって、次の行く先を目指した果てに「この場」にたどり着いたのだ。
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