[コメント] 夜の騎士道(1955/仏)
ミッシェル・モルガンが登場してしばらくは、この大づくりの容貌がヒロインとして映画を支えるのかと思うと激しく引いてしまったのだが、いやいや慣れてくると映画を背負って立つに足る面構えだと納得。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジェラール・フィリップの女たらしぶりはいつもながら良いのだが、モルガンの存在感がフィリップを圧倒している。
話の運びは少々散漫な印象が否めない。例えば清純派時代のブリジット・バルドーとフィリップの友人・イヴ・ロベールとが絡むシーンは悉く不要だろう。或いは、フィリップとモルガンを張り合うジャン・ドサイの姉妹のキャラクターは面白くはあるがもう少し筋に絡むプロットが欲しい。
しかし、クレールらしい窓の使い方は矢っ張り見応え充分だし、2回目の舞踏会でのダンスシーンの演出・カメラワークは溜息モノの素晴らしさ。マガリ・ノエルが歌手として登場する酒場の空間描写も良い。ラストの窓を絡めた突き放しの倫理観も私の好み。
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