[コメント] ウィキッド ふたりの魔女(2024/米)
今の時代に呼応するハリウッドらしく容姿、体型、人種、障がいとあえて“違い”が視覚化された学園の生徒たちによって、くすんだ緑の肌のエルファバ(シンシア・エヴォ)と上品なピンクに包まれた色白グリンダ(アリアナ・グランデ)の“格差”が強化される。
同情することが優しさだど思っている、というか“優しさ”とは何かが分かっていないグリンダを好演するアリアナ・グランデの「すべては自分のため」の能天気な言動とドヤ顔が、世の中に蔓延する勘違い善意を象徴して素晴らしい。
2時間40分ほぼ途切れないミュージカルシーンが、クリファー・ノーラン作品の常連美術監督ネイサン・クロウリーが作り出す世界観と相まって楽しませてくれるが、群舞シーンに中途半端に人物に寄った画が多くて工夫がなくやや退屈。
とはいえ、ぜひ続き(後編)も観て見たいと思ったので★ひとつ加点。
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