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[コメント] ぼくの伯父さんの休暇(1952/仏)

何と言うか、まあ『プレイタイム』もこんな感じだったので、これがタチ姿(スタイル)なのだろうと・・・。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ユロ氏初登場作品にも関わらず日本公開が前後したため『ぼくの伯父さん』の続編めいた邦題となった原題「ユロ氏のバカンス」。 後に作られたその集大成である『プレイタイム』を先に観てこんなコメント書いてるんだから、もはやその順序はバラバラ。肝心な『ぼくの伯父さん』もまだ観てないし。

音と間と微妙な笑いと一瞬の邂逅とちょっぴり切なさ。「まだ続くのかよ」と思わず思ってしまう所まで同じ(何だよ、思わず思うって)。

チャップリンとの関連性(類似性)が語られる(宣伝される)ことが多いようだが、私は全然違うと思う。

チャップリン映画は、チャップリン演じる「チャップリン」がストーリー的にも画面的にも中心となり「チャップリンが巻き起こすドタバタ(活躍?)」を基本とした。というか、そうでなければ観客が許さなかったのだろう。

一方タチのユロ氏は「群衆劇」に近い。 むしろ『ゴジラ』に似ていて、上陸した「豆台風」ユロ氏に巻き込まれた周囲の人々を描写し、一夏の想い出を残しつつ、でも誰も何も変わるわけではないまま別れていく。

バカンスという設定のせいばかりでなく、「真の夏休み映画」なのではなかろうかとさえ思う。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] ゑぎ[*] evergreen[*]

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