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[コメント] ワイルド・アット・ハート(1990/米)

見所満載。個人的にはウィレム=デフォーの笑顔がベスト・ショット!
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 まさにデヴィッド=リンチの魅力爆発と言った感じ。監督の映像センスは独特で、脈絡があるのか無いのか分からないストーリー(決してこれは悪口じゃない。これが好きなんだから)の中に、不思議な映像を次々に投入する。この作品の場合、キー・ワードに反応して炎の描写とか魔女が突然出てきたりしてどきっとする。

 勿論ストーリーだって楽しい。暴力とセックスは監督のお手の物だが、それに加えて愛の逃避行と言うことで、後年のタランティーノ作品にも影響を与えたのではなかろうか?演出過剰とブラックな笑いもほどよく加味され、傑作作品に仕上がった。

 演出的にはちょっとやり過ぎって感じもするが、それもリンチ作品だから、で許せてしまう。あの歯をむき出して笑うデフォーの顔は必見もの。拳銃で頭吹っ飛ぶところは凄い。

 個人的に言わせてもらえば、ニコラス=ケイジは嫌いな役者の部類にはいるのだが、不思議とこの作品でははまって見える。髪型が変だけど(笑)

 ラスト・シーンも強引で、監督らしくって楽しいから、許す。

 一般受けする範囲でのリンチの魅力とはこう言うところにあるんだろうな。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ジェリー[*] 狸の尻尾[*]

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