[コメント] 2001年宇宙の旅(1968/米=英)
骨1本でねえ。→現実がこの映画を見て、出し惜しみをしているのです。人工知能も宇宙船もできているのですが、この映画の存在が大きすぎて2001年を過ぎても出さないのです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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骨1本で一気に展開するドラマの凄みを感じます。
吸い込まれるような映画。映画史上これほど純粋な映画はありません。いつまでも色褪せしない映像は見事。
テクノロジーと原始のつながりはなかなか想像できそうでできないと思います。
HALとは?Hの次はI、Aの次はB、Lの次はM、ということでIBMですね。人間が機械に支配される恐怖、そして人格の変化、いずれもキューブリックのテーマですね。見事ですね。
で、現実のIBMはともかく、マイクロソフトやソニーといった先端技術を競う企業は理論的にこの映画に写されたものを現実にするスキルを持っています。
しかし、この映画は技術を物語る映画ではありません。モノリスという永遠について語っています。モノリス。それは現実ですね。過去であり現実であり未来です。これを目の当たりにすることができる我々は現実を目の前にしているわけですね。
キューブリックについて語る時に、必ず言われることが普遍性ですね。これが現実なんです。永遠に語られる現実。これがキューブリックの生き様であり概念なんですね。哲学者も神学者も、技術者も営業マンも、、男も女も、大人も子供も、あらゆる現実がこの映画に煮詰まっていますね。これがキューブリックなんですね。ツァラトストラがキューブリックに何かを語ったのですね。
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