[コメント] 続・網走番外地(1965/日)
まり藻には、人を虜にさせる何かがある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そのいざり(乞食のことらしい。差別語かも)をアイ・ジョージ(役名:オオツキ)と見抜く室田日出男の眼力は凄い(俺は分かんなかった)が、あれだけのことをして手に入れたものを探しているのだったら、もう少しムキになっててもよいのではないか。
・・・とまあ、チープ感というかプログラムピクチャー感満載の作品ではあるが、色んな要素が雑多に詰め込まれていて、悪く言えばまとまりがないけれど、良く言えば展開が読めない。
三原葉子さん率いる地方巡業ストリッパー軍団のくだりは物語の成立にまったく不必要と思うが、これがなければ映画の魅力は何割か減じているだろう。
“風車の弥七”中谷一郎がこんなにたくさん台詞を喋っていて、見せ場もたっぷり与えられているのも初めて見た。なんか嬉しい。
自然体の健さんの魅力はもちろんだが、安倍徹をはじめヤクザの親分さんがたにも台詞回しに凄味があって、それらを聞いているだけでも楽しい。
嵯峨三智子さんも、表情のほとんど動かないのが不気味ではあるが、こんなクールビューティーがこんな気さくな役をやってくれるのかと思うと、とても親しみが沸く。
鑑定屋から直に連行されるので、“トルコセンター”って宝石屋かなにかと思った(トルコ石とか・・・)ら、そのままなのね。当時はそういう方面の配慮はないから当たり前か。
虜は、トルコではないので念のため。
80/100(15/03/14記)
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