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[コメント] 続・網走番外地(1965/日)

とても短期間で撮影されたとは思えない出来栄え。(05・7・01)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 前作とは違い「娯楽作」に徹しているのが良い。中弛みも無く最後まで楽しめる作品だ。北海道から青函連絡船に乗って高倉健が東北へ渡ってくる。途中で函館銀行の宝石強奪事件にいつのまにか巻き込まれてしまう。

 東北では面白い事件がたくさん起こる。由利徹が地元やくざの親分として特別出演しているのが嬉しい。東北訛りの可笑しさを出すには由利徹以外考えられない。「わたしはあわれないざりです」物乞いで稼いでいるやくざなのである。

 高倉健も寅さんみたいに「テキヤ」をやる場面がある。「アメリカじゃ嫁入り道具の常識だよ。このパンティ」なんて似合わない事をやっているのだ。安部徹は地元のトルコセンターの経営者に納まっている。あまりにも似合っているのである。

 ヤクザ映画に付き物の賭場の場面では 嵐寛寿郎に窮地を助けられる。(この場面のアラカンの格好良さ!)書き出したらキリが無いほど細部が楽しめる映画だ。前作のようなウェット感が無いのが好ましい。5点。

(評価:★5)

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