[コメント] 台風騒動記(1956/日)
よくも悪くも山本薩夫である。喜劇の面白さよりも社会正義の遂行が優先する。やはり彼にはシリアスな左派ドラマが似合っている。
「世界」と「中央公論」を読んでいることを皆に知られまいと怯えているのだから、務先生はこの時代においても随分と臆病だが、そんな彼が美女教師に励まされて悪を糾弾する話は、今となっては可愛いものだ。
この時代の悪は容易に闘える近さにあったという、あの時代ゆえの映画。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。