[コメント] ニュー・シネマ・パラダイス(1988/仏=伊)
映画への思い入れで突っ走りたい人は初期公開版。人生を考えたい人は完全オリジナル版。必ずしも「映画マニア」ではない自分としては、後半だれていても身につまされる完全版に★4
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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完全版では、トトが映画で成功していることが浮き彫りになって、ラストシーンの意味が変わってくる。そこで彼は、単にアルフレードがキスシーンを残してくれたことを感じ入っているのではないだろう。シーンを見ながら、一つ一つの映画をすべて思い出しているに違いない。
それらの経験が今のトトの成功を形作ってくれているのだ。
この映画を見て、自分自身、ごくたまに帰ることのできる故郷と、人生を変えるようないくつかの転機をもてたことを感謝したくなった。
それに、駆け落ちまでして女房と結ばれて良かった。25年経って、つくづくそう思う。燃え尽きて灰になってからも人生なのよ、アルフレード。ここだけは、君もちょっと甘かったかな。
でもアルフレードは、トトを自分と同じ「映写技師」にとどめたくなくて、それで無理やり送り出したんだよね。。。多分才能も見抜いて。。。アルフレードの悲しさと映画への愛情が伝わってくる。
しかし、すべからく人生塞翁が馬。
そういえば、昔と今とで着てるものとかずい分良くなってて、シチリアも経済成長したんだなあと思わせるよね。。。あまり関係ないか。
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