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[コメント] ハイランダー 悪魔の戦士(1986/米)

とことんまで「格好良さ」にこだわった名作。ただ、格好良さを追求するあまり…
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 設定は無茶苦茶だが、映像の美しさと息詰まる戦闘シーンだけで充分堪能できる作品。これほどまでに「戦い」を純化して描き、「格好良さ」をとことん追求した作品はほとんど無かろう。

 メジャーとはとことん縁がないが、出てくる作品で常に異様な存在感を持つクリストファー=ランバートショーン=コネリーを絡める辺り、決してこれはB級ではないぞ!と全身で主張しているようで微笑ましいし、敵役のクランシー=ブラウンも悪の存在感たっぷりで良い感じ。あ、勿論音楽も忘れちゃならない。QUEENのフレディ=マーキュリーの歌は無茶苦茶はまってる。特に最後の戦いのシーンでの絶叫は必聴!

 この作品を観る際、特に刃物に対するとことんまでの執着が小気味良い。なにせ主人公のマクラウドが持つのが日本刀だし、敵役が持つあのブロード・ソードの仕掛けが又、格好良いんだよな。カメラワークも絶妙で、いかに戦いを格好良く描くか、人を魅せるか、その辺を良く分かってらっしゃる。

 ただ、ちょっといただけないシーンがいくつか。彼らの出生地スコットランドの高地で剣の修行をするシーン。下から見上げる形でカメラが二人の剣戟を映し出してるんだけど、ランバートとコネリーの二人とも、完全に腰が引けてる(笑)。画面の格好良さを強調するあまり、生身の人間にあんな所で演技させたのは失敗だろうな。後、ラストで首を刎ねられるブラウンの首に、あ、ワイアーが…(笑)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)Myurakz[*] ina kiona

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