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[コメント] 現金に手を出すな(1954/仏=伊)

ゆったりとしながらも抑揚のある展開が楽しかった反面、50年という年月による倫理や人物描写の違いに乗り切れなかった部分もありました。ということで3点です。リアルタイムなら評価も違っていたはず。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







違和感を感じた部分。

●どこか牧歌的なギャング・・・まぁこれはしょうがないですよね。50年前と現在では歌のテンポが違うように、「殺伐」の雰囲気も違うのかな。味と言えば味。

●女性をバシバシ殴る主人公・・・好きではないです。理由はどうあれ。

●出てくる女性がことごとく何も考えていない・・・厳密に言うとレストランのママだけは少し違いますが、あとの女性は食事とダンスとセックスのことしか頭にないかのような空っぽさ。ハッとするくらい美しいだけに「置き物感」が強まる。まぁ男臭い話ですから、これも多少はやむを得ないんですけどね。

あとはジャン・ギャバン観かな。冒頭からえらい格好良いモテモテキャラクターで出てきてますが、正直俺の感想は

「え?おじいちゃん?」

30分以上経ってから「俺もそろそろ引退したいんだ」なんて言葉が出てきて、やっと胸のつかえがとれました。

「やっぱりおじいちゃんだ!」

でも最後までモテモテはモテモテ。晩年の石原裕二郎観に近いものがある。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)sawa:38[*]

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