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[コメント] 絞死刑(1968/日)

あなたも、あなたも、そしてこの映画を見て下さった、あなたも。
ピカレスク

大島監督が私たちに投げかける、数々の根源的な問い。 国家とは?民族とは?犯罪とは?… それらをブラックな笑いに包んで突き付ける監督のセンスに惚れてしまいました。

初期の大島監督作品に共通するのは、観客をその映画に“参加”させる所だと思う。 あなたならどうする?と。

この作品でも在日朝鮮人のRや、医者や、教育部長みたいに、個人名は一切語られず、ただそれぞれの所属する集団が漠然と示されているだけだ。 だからこそ、私たちはどの登場人物にもなりうる。

あなたはこれらの人物達の一体誰だろうか。

(評価:★5)

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