[コメント] お引越し(1993/日)
二等辺三角形の底辺。
父が家を出てゆく前夜、親子3人の最後の団欒シーン。よおく見るとダイニングテーブルの形が縦長の二等辺三角形。等しい二辺のそれぞれの位置に父母が座し、底辺の位置に座する一人娘。つまり後から見れば、お引越しの話でもなければ、離婚する父母の話でもなく、二辺を支える底辺であるところの一人っ子の話であることを暗示する、これは伏線だったのだ。だって普通に考えたら売ってねえよこんなテーブル。でもね、こういうさりげない(そしてあまり意味のない)仕掛けをかます相米監督の遊び心が俺は大好きだ。
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