[コメント] 愛の嵐(1973/伊)
映画を見終った人むけのレビューです。
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20年ぐらいぶりに再鑑賞。 なんぞ知らんが『ルー・サロメ 善悪の彼岸』という登場人物の誰にも共感できないショーモナイ映画の完全版が公開されており、その余波の臨時レイトショーのおかげで劇場鑑賞。 彩プロという力の無さそうな配給会社のおかげで、今時流行りの「デジタルリマスター」無し。古いフィルムのまま、検閲カット箇所を修復しましたという代物。
再鑑賞して気付いたのは、「覚えていない」シーンが多かったこと。ノーカット完全版のせいではない。俺の脳内で再編集されていた。強烈なシーンのみ鮮明に覚えていた。 いやあ、純な大学生(当時)には刺激の強すぎる映画だったんですわ。超エロい映画のような気がしていたんだけど、今観るとそうでもない。むしろ、痛いほど純な映画であることに気付かされる。
「この世に世界で二人だけ。」この映画に持つ最大の印象はこれだ。
途中、シャーロット・ランプリングが猫みたいに見えるところがある。 「貴婦人」として登場した彼女が、一人の「女」に変貌し、「猫」のように野生化する。 そして最後には、追い詰められ腹をすかせ、ナチスの「捕虜」と同じ姿に戻っていく。 捕虜が動物よりも下であることを暗示させる描写。
リリアーナ・カヴァーニ唯一の傑作にして、シャーロット・ランプリング(意外にも寡作)を映画史上に残る女優にしたこの映画。ノーカット完全版をスクリーンで観られたことに感謝。ま、デジタルリマスターしてほしかったけどね。
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