[コメント] 男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995/日)
「あたしがたずねて行った時、あんたは小学生だったのよ」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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リリーの存在感が圧倒的。
満男の花嫁戻しの荒技は撮り方が中途半端。喜劇でこれをやるのは難しい。ダスティンホフマンの卒業並みにやってくれたら「男はつらいよ」にならないし
物語のあらすじは渥美が演ずることなく、語りで済ませる。致し方ないであろう。元気な寅とリリーの掛け合いを見たい、その願いが49作目の特別編となったんだと思う。48作目ではリリーの啖呵で寅の情けなさが説得力を持って語られるが、これは寅の性格に対する描写であって、その解明ではない。この寅の2面性はあるいは、山田洋次の2面性かもしれない。49作の特別編の最初を見ているとそんな感想が浮かんだ。
このシリーズはネット上に情報がたくさんあるので、この寅の性格設定の謎をあきらかにする資料に事欠かない。当分楽しめそうだ。
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