[コメント] Keiko(1979/日)
口語体と景物の饒舌な情報量を整理して文化を実装する過程で人間の内面が密かに脱落している。
フィクションにふさわしい風致に達した景物が満たす悲恋の社会的要件は、男たちの荒涼とした前髪が父権の記号と化する柔和な政治学でなければ捕捉できない程その構造は微細であり、だからこそ女の内面が見えてなかったと気づかされる詐術を奏功させている。
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