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[コメント] 華麗なる一族(1974/日)

政治、お金、強欲の3Pにフィニッシュは永遠に訪れず、共食いと馴れ合いによる共生がエンドレスに続くことをリアルに描いた山本薩夫の十八番、反体制節が心地よい。作品自体は3時間なのに、その時間は人を曳航し、今の世界に辿り着かせる構成は最高に面白い。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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悪行の輪廻、これ最強。1950年2月に東宝でレッドパージに遭った山本薩夫は反体制を描きつつエンターテイメントを逃さない良い監督だ。見終え、事実そこに存在する醜い談合に談合を重ね合わせた似非民主主義政治に不信感を抱くだけに、山本薩夫の体制への抵抗は称えられてしかるべき功績がある。

2003/4/7

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] worianne[*]

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