[コメント] 竹山ひとり旅(1977/日)
津軽三味線は日本のブルースであった。林隆三の意外な怪演と「乞食は三日やったらやめられない」の猥雑な前半が素晴らしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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赤犬喰らう戸浦六宏の飴売りと、殿山泰司との浜辺での飯炊きがとりわけ素晴らしい。ジャンプカット連発で寒空の下の極彩色の奇人たちを捉えるスタンスは『ツイゴイネルワイゼン』を予告している。どこにでも現れる奇怪な乙羽信子の子への執着はいつもの新藤節でお定まりの収束だが、この奇妙なファミリーもブルースだと納得させる力を持っている。
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