[コメント] はなれ瞽女おりん(1977/日)
撮影技師の邪念が盲人の屋敷にランプをともし、演出家の邪念は岩下に精神と肉体の詐称を強いて座りが悪い。瞽女の家事は触覚に依存して静物に帰着する運動の端緒となり、岩下はその運動にともなう自律性の喪失を性的に解釈する。
彼女は舎房の視察孔に成形され、静物そのものへと然るべく還っていく。岩下が天然娘を演じる造形的不穏を嗜虐交じりに受け入れたのは髑髏の形状的ヒューモアである。
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