その体験をした者たちの価値観の共有と共鳴がぶつかり合い一体化していくも、外からの温かな見守りの助けや刺激がなければその者たちは閉鎖的なものとなり意志を失わせる結果を招く可能性があるという事を家族等を用い巧く表現している。

さらに何故死に何故生きているのかというのを神に求めることで安らぎを求めようとした人、生きること死ぬことは神の力ではないと思う人を同時に入れることで生きている不思議がより強調されている点は見事。

そして「生と死」の答えという難しい宗教的題材を、勿論当然だが答えが出せなかったものの出来る限り分かり易く仕上げようとした映画の挑戦は賞賛に値すると感じた。

2002/7/23