[コメント] 俺たちに明日はない(1967/米)
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確かに、若者(といってもティーンエイジャーではないが笑)の精神的な描写がスゴイところだけど、自分が最も興味深かったのが「集団心理の変化」という点。彼らは決して一人じゃ行動を起こすことの出来ない脳みそだろう。クライドだって、ボニーがいなけりゃ社会生活を営めなかったことは必至(女も克服できなかっただろう…)。で、スゴイのはCWモスを仲間にしてから…ずーっと。何がスゴイのかと言えば、ラストまで彼らは一人になることもなく集団生活をする。考えてみれば、CWを仲間にしたのだってクライドの発案なのだ。やがて弟夫婦も加わって、次々に面倒を起こす。度は道連れ世は情けとは、また少々意味合いが異なってくる珍道中じゃないかな(笑
「集団生活を共にすることの心理的な変化」←そこに俺は釘付けだったのです。
87発もの銃弾を浴びて無残にも殺されるのだけども、それでさえ、引き金は集団生活なんだから。
やっぱり実話を基にしているというだけあって、「運命」とはまた違った、メッセージ性の溢れる映画だった。それにスタイリッシュな映像が加わって、それにより、より多くの人が熱狂したのではなかろうか。
オスカー女優、フェイ・ダナウェイ。彼女はツボで仕方なかった…。DVDの人物紹介には、彼女は始めセクシー女優として売り出していたようだが、どうもサッパリだったらしい。そこで減量をして路線変更。その一発目がボニー役らしい。…とてもイイ!保安官に銃を向けたかと思えば、母親のことを想って号泣する。いちばん良かったのは、序盤、2人がベッドインするか?というシーン。結局お流れになった後の彼女の表情にはやられた。(ちょっとわかりづらいですが…
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