[コメント] 新極道の妻たち 惚れたら地獄(1994/日)
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勝手に派手なドンパチの繰り返されるギラギラした作品を予見していたのでヒューマンドラマな本作の作りが良かった。監督の降旗康男は地味ながら、きちっと丁寧に仕上げる印象があり、やはり監督の手腕は大きいと痛感。 このシリーズも数作こなした余裕からか威厳すら感じる岩下は別格だが、彼女を慕う組の若い衆たちが良い。世良、清水、小西らの極道故の不器用さも良いが、山下と斎藤の誠実さに泣ける。
川島も唐突だけれど全裸になって大熱演。へたすると岩下が悟りの境地に行ってしまい、格調高い作品になってしまうのでは?という心配を一気に大衆的にしてくれる貴重なアクセント。その他、脇まで絶妙なキャスティングで日本映画をたっぷり楽しんでくれ!と云わんばかりの贅沢さも感じる。
が、岩下に対峙する敵の組の姐さん役のあいはらの小粒っぷりが一気に作風を安っぽくさせる。なぜヒロイン岩下と渡り合う役を、こんな知名度の低い女優が?。大阪弁はネイティブだけれどあまりにも華が無くウルサいだけで、キャスティングに政治的な動きがあったのでは?と勘ぐりたくなる。最初から岩下に勝敗が見えてしまって話にならん。
病院の地下駐車場での哀しい銃撃戦などの鮮烈なシーンも絶妙なバランス。雨降る竹林での岩下と斎藤のシーンはどうやって姐さんが逃げ切れたのか疑問も残るもののその後の転落シーンがまたすべてを哀しくさせる。
極道のセンチメンタルな部分にシンパシーすら感じながら見守ってしまうがラストにて、すべてが消え去る。丁寧に極道を通じ"日本らしさ"のような作品に漂っていたものがハリウッドも真っ青のエンターテイメント大作で終わっているではないですか!。でも爽快だったし爆笑出来たので個人的には満足だが(あいはらを殺った時はスッとした)。
結局、"復讐"というフィナーレ自体には問題は無かったと思う。僧侶になりすまし、袈裟をとったら岩下志麻です!…の部分と、薬師丸ひろ子を継承した片手に唐突に機関銃の2つの要素が予期せぬ爆笑を生んじゃったのぬ。これは前フリの長いコメディ映画としても価値はあるかも。 とにもかくにもこのシリーズが妙に気になってしまったし前半を考慮し★3つ。
(評価:)
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