[コメント] モスラ対ゴジラ(1964/日)
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モスラが負けそうになると思わず藤木悠が叫ぶ。いいなぁ新聞社って。ゆで卵食べながら仕事できるから。ゆで卵はモスラの卵とつながりを持たせるための小道具なんだね。上手いなぁ。この映画も人間ドラマが面白いのでゴジラが登場するまでの「間」が持つよね。
『モスラ対ゴジラ』での宝田明と星由里子は新聞記者とキャメラマン見習いという設定らしい。星由里子がいい味出しとるね。天然ボケキャラというかドジだね。
この映画のゴジラはリアルで良いねぇ。名古屋城を破壊するんだなぁ。そこから東へなんでか知らんけど戻っていくんだね。山から顔を出すゴジラは、山に囲まれたところに住んでいる人間にとっては実にリアルだ。
モスラの出してる「鱗粉」には猛毒があるらしい。ゴジラが弱るぐらいだから、人間にも健康被害があるんだろうなぁ。石綿みたいなもんやろか。モスラも悪気は無いにしても、人間には迷惑な存在だ。「モスラの卵を返して下さい」とインファント島から小美人ザ・ピーナッツが来るが、強欲な日本人は返そうとしなかった。なんというジレンマだろうか!「私たちはあなた達が信じられないのです」人間不信の小美人。
ラストシーンで「あの人たちに出来るお礼は、人間不信の無い社会を作る事だ」とモスラと小美人達を見送りながら宝田明が言う。40年たってもそんな社会は実現してませんね。この作品は「ウルトラセブン」の「狙われた街」に少し似たテーマを持っているのかも知れない。
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