[コメント] ゴジラ対ヘドラ(1971/日)
1970年の環境国会を経て製作された本作、問題の提起というよりも、政府広報の印象が強い。やたらクダケた広報ですが。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ヘドロは干からびさせたらいいのだという、環境問題の解決に本質的とは思われない提案を博士が持ち込むのはやはり自衛隊。東宝らしいところで戦前から続く官尊民卑の体質がうかがわれる。元祖フジロックみたいなヒッピーの100万人集会に集まったのは100人、ヘドラと戦って全滅の展開。素人は黙って自衛隊にお任せしなさいぐらいのスタンスなんだろう。自衛隊の新兵器も茶化されるけど。
時間が突然に経過しており、お父さんの顔が爛れているみたいな、これもジャンプカットというのか、前衛的な気分になるがこれは単に持ち時間の節約なんだろう。民家へ汚泥が流れ込んで麻雀している親爺がくたばるショットは残酷で、民衆は主に逃げ回るだけという怪獣映画の常識を踏み外している。赤ん坊がヘドロに半身埋まっているようなアートのお遊びも随分過激なものだった。ゴジラがヘドラの体内から取り出す白い球ふたつは何だったのだろう。麻里圭子は清水ミチコ似。
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