[コメント] ゴジラVSモスラ(1992/日)
劇場では爆睡。そして11年後の今週、ビデオを3日間かけてやっとエンドマークを見ることができた。だが、4歳の息子が意外な視点で感激していた事に驚く。よしっ!お前はそのまま真っ直ぐオタク少年になれっ!
彼が発見した人物は何と小林昭二だった。「あっ!ウルトラマンの人だ!」
そうだ、彼こそ科学特捜隊のキャップことムラマツ隊長だ。続いて自衛隊の幕僚たちの中に黒部進を発見した彼は狂喜した。「あっ!ハヤタ隊員だ!」
科特隊の基地のチープなセットと変わり映えしないセットに、かつてのムラマツとハヤタが一緒にいる。先程まで一緒に借りてきていた劇場版『ウルトラマン』のビデオを見ていた息子には、二人の英雄が一緒の画面に収まっている光景は自然そのものである。だが、ハヤタの髪は真っ白に染まり、時の流れが理解出来ない息子には違和感があったようだ。
そして遂に「タロウだっ!タロウもいる!」そう、そうだった彼こそ史上最も弱いマザコン英雄のウルトラマンタロウ篠田三郎だ。
ゴジラの顔が「何か違うー」と言ってゴジラには見向きもしないで、東宝の役者陣に興味を持つ4歳児に、私は得も知れぬ安堵感と一抹の不安感を感じて身震いがした。このゴジラは駄目だ。子供にすら愛想を尽かされている・・・
そして息子が言った。「あのおじさん(小林昭二のことだ)『仮面ライダー』の特訓とかもするんだよね!」
よーし、よく言った。そう彼はまたの名を立花籐兵衛といって歴代ライダーたちの育ての親とでもいうべき存在なんだ!特訓の他にサイクロン号なんかのバイクを作ったのも彼なんだぜっ!
こんなアホゴジラの映画なんか見なくていい。お前はそのまま真っ直ぐオタク少年になれっ!
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