[コメント] バットマン(1989/米)
従来のアメリカン・コミックヒーローの映画と正反対の内容が逆にドラマに人間味を出していて新鮮。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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両親を殺した殺し屋に復讐する男のアクションヒーロー映画。ボブ・ゲイン原作のアメコミの映画化。
アメコミの映画化だが、従来のヒーロー映画と比べるとかなり設定が変わっている。主人公ブルースのキャラは内に悲しみを秘める寡黙でクールな渋い役柄で、従来のヒーロー映画の主人公ような爽やかさがなく、それが逆に従来のヒーローキャラと違った人間味を与えていて新鮮。
この映画で敵であるジョーカーも本当に異常な雰囲気があり、久々に存在感のある悪役を見た感じ。また、手下をバットマンへの刺客として送り続け、本人はあくまでも強くなく、姑息な手でバットマンを陥れるところも面白い。
従来のヒーロー映画のような正義感を問うような描写はなく、ひたすら主人公の心に秘める苦悩ぶりを描いていて、正義のヒーローものを描いた映画を期待する人にはちょっと期待はずれな感もあるが、監督の独特のダークな雰囲気がふんだんに出ており、その世界観で繰り広げられるバットマンたちの戦いは見ていてなかなか面白かった。
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