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[コメント] ドライ・クリーニング(1997/仏=スペイン)

 もし、洗濯の最中に、何か、異物が紛れ込んでしまったら・・。
にくじゃが

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 平凡な生活、毎日の仕事、この場合それは洗濯業。洗濯業はまた、仕事人間のジャン=マリにとっては、次の日をまっさらにしてやり直す「御祓」みたいなものかもしれない。

 それが当たり前だったけど、どぎつい色物が紛れ込んでしまった。ふつうはそういうの、分けて洗うべきなのに、「大丈夫」と一緒に洗ってしまった。白いシャツに色が染みる。彼の色はきっと、血の色と同じ、どぎつい真紅だ。洗っている最中はわからない。取り出して初めてわかる。洗い直さなくちゃいけない。やらなくてはならない。二人がどうなったのか、そんなことはわからない、でもこれからは、それが夫婦の結びつきになるのかもしれない。

 作品全体のイメージが、薄暗い中で進行していくこともあって、結構エロティック。ドラムの中で回る、絡まる、逆回転する、洗濯物までがやらしく見えた。ドキドキ。でも男二人はつらいです。上半身だけで勘弁してください。後は勝手に想像しますから。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)づん[*] ことは[*] じぇる[*]

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