[コメント] うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984/日)
正統派SF作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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超常現象が登場人物たちを襲うのがSFであるなら,これは正統派SFである(原作の「うる星やつら」もSFであろう)。
誰だって子供の頃に考えた筈。「今日の次の日もまた今日で,すると昨日も今日だったんじゃ・・・。」そう,これは「死」を自我が意識し始めたときに時によく生じる「眠りによる時間の概念の錯覚(注・ぼくが勝手に名付けてます)」をテーマにしているのだ。やはり正統SFなのである。(そんなにゴロゴロしている主題ではないが,かといって極めて珍しい設定でもない)
「うる星」の味はあの登場人物たちのノホホンとした太っ腹ぶり。如何なる超常現象も日常化してしまう友引町に目を付けた押井守の勝ちといえるだろう。
ぼくはアニメおたくの方々(?)に『カリオストロの城』並に神聖視されてきたこの作品を(今なら『トトロ』や『千と千尋』か),長いこと観る気がしなかったし,観た後もコメントする気がしなかったが,いざ評価しようとすると,やはりこれは完成度が高いと言わざるを得ない。
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