[コメント] 極道黒社会 RAINY DOG(1997/日)
降りしきる雨が印象的な台北ロケ。ゲリラ的に撮ったとは思えないほどリリシズムに溢れ、尚且つ土着的感性にも優れている。この監督作の中では極めて渋めな作りで、主人公も北野作品を思わせる無口っぷりがストレートに虚無・彷徨を伝えてくるアウトローだ。展開に高揚は無い。でも本作の肝は主人公にとっての、まさに“雨の慕情”だね。
(クワドラAS)
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