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[コメント] ビッグ・リボウスキ(1998/米)

犯罪すれすれ
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







要するにコーエン兄弟のジレンマとは、映像詩人としての自分たちのステータスの向上と、アメリカという国が抱えている犯罪を露見させて、自分たちの詩の中に落とし込むことが狙いなんだろうな、と思わせました。

彼らの映画に共通する犯罪は、いずれも本気か笑いかわからない。

それは現実か、夢か幻か、その境界が見えないところが映画としての面白さになっていますね。

そして登場する人物がいずれも醜い。

この醜さと犯罪と笑い、これがアメリカを象徴しているということなのでしょうか。

このどこにでもありそうな非現実が実に美しい。

ドラマとして整合性がなくても映画として十分楽しめますね。

素晴らしい作品でした。

2010/03/11 自宅

(評価:★4)

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