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[コメント] まごころを君に(1968/米)

命を得て初めて、その命の貴さを知る [Video]
Yasu

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







手術によって知性を獲得した主人公チャーリーは、ようやく自分自身の存在を自覚する。それは、単なる知性というだけにはとどまらない、命とも呼べるものであったのだろう。

しかし、その知性が程なくして徐々に消えつつあることを知った彼は、命が次第次第に薄れ、消えてゆくかのような恐怖感を抱いたに違いない。

苦悩する彼だが、それでも自暴自棄になるわけでもなく、最後の最後まで淡々と、冷静に研究を進め、記録を取り続けていく。

その姿から伝わってくるのは、緩慢なる死を自覚したチャーリーの静かな絶望。そして穩やかなラストでその思いはよりいっそう募る。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ジャイアント白田[*]

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