[コメント] ベティ・ブルー/愛と激情の日々(1986/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
最近、どんな映画でもそれなりに楽しく見られるようになってしまったので、昔嫌いだった映画、ベティー・ブルーをみました。初めてみた時から10年以上たってると思います。1時間増しの完全版DVDということで、異様に長かったです。
さて、キチガイ女のベティーにアホ男のゾルグ。
当時、これを見て感動する人は、少し頭がおかしいのだと思っていました。当時は、ベティーの気持ちも彼氏の気持ちも、何も分かりませんでしたもので、「これこそ激しい恋よ」と言われても、ちゃんちゃら可笑しいだけでした。隣で、「ベティー・ブルー好きだー」と言っている姉を、バカなのかもしれないと疑っていました。
25過ぎて改めて見直してみましたが、相変わらずベティーの気持ちもゾルグの気持ちも分かりませんでした。
でも一つ分かったことがあります。
☆ティファニーで朝食を
☆マッド・ラブ
☆ベティー・ブルー
☆猟奇的な彼女
これらの映画は似ています。どれも、狂女を優しく包み込む男の人の話です。この男の人たちなしでは、全員アジャーニの『可愛いだけじゃダメかしら』になります。そしてそれは、もちろん、ダメなのです。
これらの映画の中で、ベティー・ブルーが一番だと思います。何がって、狂女のクラスもさることながら、彼女を優しく包み込む男の人の、「イイ男度」がです。全部、こんな男いねえよ、というレベルですが、ベティーのゾルグは、超人の域です。男たちは、ぜひ見習うように。
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