[コメント] この森で、天使はバスを降りた(1996/米)
北風が吹き荒れ温もりが欠けて厚着し、保守的すぎて自閉症になってしまった町に訪れた春の兆し。彼女の生き様にある生命力溢れる感動が、人が誰しも本来持つ感情を呼び覚ましていく。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
呼び覚ましていくと言うよりも、解きほぐしていくと言う方が適切かもしれない。彼女の死で完璧に解きほぐされていくのではなく彼女が人柱となってしまった悲劇を無駄にしないで次に活かす精神が微笑ましく、逞しい憧憬だった。
新しいオーナーの到着を見ても彼女の死を無駄に簡単に意識の中で消費、忘却せずにいるのが手に取るように分かる。出迎えるまでに至った経緯を思えば思うほど、この作品の味は深みを増すと思う。私の中のバス停にも降り立った映画です。
2003/1/17
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。