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[コメント] ユー・ガット・メール(1998/米)

ルビッチの『街角/桃色の店』とは比較にならない。どうにも胡散臭い話だし、メグ・ライアントム・ハンクスもキャラクターに納得性がないと思うし、取り立てて言及すべき良いカットがあるわけでもない。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 メグ・ライアンが店をたたむ夜の感傷的な子供時代のフラッシュ・バックなんかどうしてこんなチンケなことをやるのだろうと思う。  しかし、それでも私はこの映画を嫌いにはなれない。ラスト近く、アパートの前の舗道のシーンから、ラストの公園のシーンにいたる演出の呼吸に心動かされる。トム・ハンクスが公園の木立から登場した時のメグ・ライアンのリアクション・ショットを見たとき、物語の胡散臭さなんてどうでもよくなってしまう。

 この映画はオープニング(タイトルバック)からファンタジーであることを宣言している。

#オープニングでCGから実写に転換した後、通りから二階の窓を擦り抜け、メグ・ライアンの寝顔のアップまでの大移動を見せてくれるのだが、これって、ヒッチコックの『スミス夫妻』の巻頭を想起させます。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)浅草12階の幽霊 Kavalier パッチ[*]

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