[コメント] 赤ちゃんよ永遠に(1972/米)
70年代SFと言えば抑圧された気分の作品が多勢を占めるが、本作も極めつけの一本。国家競争力というものを度外視すれば、日本における産めやつくれやの少子化対策は、本作の触りに照らし合わせると逆行している。果てしなく異常な未来観だし結末も苦いものだが、反面教師として産まない国・日本にDVDで上陸すべき作品かもしれない。
ただ、やはり世界規模での人口増加は地球そして我々人間にも様々な負担をかけているのは周知の事実だろう。挙げればきりがない。しかし生命の誕生は人間として最も尊重しなければならない事象でもある。だがその尊重というものを忘れてしまった現代人が急速に増えている気がしてならない(他人から見れば俺もそうなのかもしれないが・・・)。なんか、これまで観てきた映画の影響もあるのか、平和で穏やかな未来社会というのを俺は全く想像できないでいる。まあ、近頃のニュースを見れば誰だってそんないい未来は想像できないだろうがね。
しっかしあのロボットアカチャン(つーかロボット幼児か)、薄気味悪かったな。あの状況になったとしても俺は絶対いらないな。
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